2009年05月01日

要はヒカリの当て方なんだよな。

確かに悪の大統領ではあるな、ニクソン。
そう思ったのは「大統領の陰謀」という映画だったよ。
ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン扮する
ワシントンポストの記者がウォーターゲート事件の真相を暴くという話だった。
権力のチェック機能であるジャーナリズムという硬派なテーマを
2大スター共演の豪華な演出で製作されたのがうまかったと思う。
「All the President's Men」というタイトルが
「大統領の陰謀」と訳されたのもワザありです。



昨年公開されたロバート・レッドフォード監督の
アフガニスタン戦争の映画「Lions for Lambs」を
「大いなる陰謀」としたのはつくづく安易だったなぁ。

「フロスト×ニクソン」は、ニクソンの人間的な部分に光を当てる。
映画の中のニクソンはディベートが憎らしくなるくらいうまい。
こんな政治家は日本にはそうはいないと思いますよ。
わたしゃ、国会中継見るの好きですからね。
流石に大統領選を勝ち抜いてホワイトハウスの住人になるだけの人物ではあると思わせるが
東部のエスタブリッシュメントにはコンプレックスがあるみたいだ。
言われてみれば、
ソフィスティケートされたJ.F.ケネディには一度大統領選で負けている。
公開討論で、テレビ映りを考えて
コーディネーターにしっかり演出されたケネディの横で、
ブカブカのスーツを着て大汗をかくニクソンの映像は
しっかり当時の映像でYou Tubeにアップされてますね。



そりゃ、負けるのだった。
ハーバード大学の奨学金を得るも
交通費と生活費が工面できず、近くの大学に通ったというのも泣ける。
ニクソンだって人間ですね。
ウォーターゲート事件さえなければ、
中国との関係正常化やベトナム撤退など
「W」(ジョージ・W・ブッシュ)とは比較にならない実績があったのになと思う。
沖縄返還では、日本政府とうまいこと密約をかわし、
莫大なお金を巻き上げてるしな!

要するに「フロスト×ニクソン」の製作・原作・脚本のピーター・モーガンの
実在の人物に別のヒカリを当てるという切り口が面白いのだ。
エリザベス女王とブレア前首相の「クイーン」、
人食いアミン大統領の「ラストキング・オブ・スコットランド」など。
ちょっとDVDで観たいなと思っています。
posted by barnadette at 17:18| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | 更新情報をチェックする
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